視点を個に変える。企業運営はシステム変換を求められています。若年層の労働賃金の抑制がブーメラン現象により降りかかって来たんだ。
日本の終身雇用・年功賃金制は、若年労働者の賃金水準を抑制することによって、トータルとしての賃金コストを引き下げ、戦後の日本企業に競争力の向上をもたらした。しかし、労働力の急激な高齢化によって、逆にそれが賃金コストの上昇要因となったことから、前世紀末には中高年労働者のリストラが盛んとなり、今世紀に入ると年功賃金制から、いわば成果主義に切り替える企業が相次いだ。人々にとって、会社は一生を託せる存在ではなくなったが、同時に会社に縛られることもなくなった。年功賃金制のもとでは、転職はそれまでの「年功」を失うことを意味する。そのため人々は、就業年齢を通じて1つの会社で、かつその会社のルールに従って働き続けざるを得なかったが、今では、やや極端に言えば、好きな時に好きなだけ働くという自由を得た。
また社会に対しても、人々はこれまでのようには依存できなくなった。人口の高齢化によって年金も健康保険も縮小した。財政サービスも、かつてのような大盤振る舞いではなくなった。人々は自分自身で各々の生涯を設計し、それに基づき消費と貯蓄、労働と余暇の計画的な配分を心掛ける、という新たなライフスタイルへと進み出している。
https://www.utobrain.co.jp/review/2005/120101/
こちらのサイトより引用いたしました。