2013年5月5日日曜日



副島隆彦先生が10年ぶりに映画評論を書かれた。

興味深い内容だ。



この本で取り上げられている映画は、
『アルゴ』(ベン・アフレック監督)、『リンカーン』(スティーブン・スピルバーグ監督)、『ジャンゴ 繋がれざる者』『キル・ビル vol.1』(クエンティン・タランテイーノ監督)、『リダクテッド 真実の価値』(ブライアン・デ・パルマ監督)、『ニュー・ワールド』(テレンス・マリック監督)、『アビエイター』(マーティン・スコセッシ監督)、『アレキサンダー』『ワールド・トレード・センター』『ブッシュ』『ウォール・ストリート』(オリバー・ストーン監督)、『ミリオンダラー・ベイビー』(クリント・イーストウッド監督)、『 ビューティフル・マインド』(ロン・ハワード監督)、『スター・ウォーズ エピソード3 /シスの復讐』(ジョージ・ルーカス監督)、『チェ 28歳の革命』『 チェ 39歳別れの手紙』(スティーブン・ソダーバーグ監督)、『牡牛座 レーニンの肖像』(アレクサンドル・ソクーロフ監督)、『カティンの森』(アンジェイ・ワイダ監督)、『戦火のナージャ』(ニキータ・ミハルコフ監督)、『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』(マルコ・ベロッキオ監督) 
です。
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あとがきに面白い文章があるので、貼り付けます。
これだけ書籍が売れているはずなのに、大変だと。。。。
本心は面白い!それだけに、恐ろしいことだと思う。



アメリカ・ハリウッド映画のほとんどは、今も、宇宙戦争ものや、異星人侵略ものや、大爆発シーンの、くだらない限りのスペクタル連続ビックリ驚(おどろ)かし映画である。なぜ、こんなに毎年毎年、宇宙の化け物が攻めてくる、バカ映画ばかりを作り続けるのか。

それは、ハリウッドに今もある5大スタジオ(5大映画会社)の従業員たち合計数万人を食べさせるためである。本当にそれだけの理由だ。毎年毎年、宇宙ものの暴力バカ映画を作り続けている。お客(お金を払って映画を観る人)のことなど何も考えていない。だからもうハリウッドはおしまいなのだ。

自分たち映画産業界の人間たちが、メシを食うために映画を作っている。本末転倒である。人々に訴えたい切実な議題(テーマ)がある「ふり」をしてはいる。しかし奇抜なだけのアイデアを振り回すことを含めて自分たちがゴハンを食べるために映画業界の存続を長びかさせ、そこに集(たか)っている。だからアメリカ映画の滅亡が近くに見えている。

ところが、ここで正直に書くと、評論家である私もまた実はハリウッドと全く同じ仕組みで動いている。各種の評論業で本を出して生活しているので、新刊書を次々と年に10冊も書いて出さないとゴハンが食べられない。まさか、そんな、と私の本の読者たちでさえ思うだろう。しかし、これが実情だ。

私の横に座っている編集長と担当編集者の3人が、そこそこの食い扶持(ぶち)の収入を得るために、この3冊目になる私の映画評論本を作っている。新刊書を次々にバカみたいに出版し続けることによってしか、「自転車操業」である日本の出版業界は生き残っていけない。みじめであわれな業界だ。

まあ、どこの業界(産業、業種)も、今はこの大不況でかなり追いつめられて似たようなものだ。
すでに中堅作家を通り越して、私は60歳という年齢からしても、自分で言うのもいささかか憚(はば)かるが、大家(これしか他にコトバがない)の中に入るであろう。この私の厳しい暮らしが事実としてある。税金として奪われる分が高すぎる。これでは、まともな資産なんか作れない。本当だ

「そんなみっともない愚痴話なんか聞きたくもない」というご意見はもっともである。だが、この世の本当のことを書かせたら日本有数であると自負する私の目(洞察力)からしてこうなのだ。嘘なんかついている暇もない。



アカデミー賞の授賞式(授賞発表会のドキドキ付き)の席に座っているアメリカ映画業界の主要なセレブリティーズ(有名人、俳優たち)の表情や、ほんの微(かす)かな仕草からも「映画だけで食べてゆくのは、大変なんだ」と言っていることがわかる。

人間が己れの名誉を求めて、自己顕示欲の塊(かたまり)となって目立ちたがり屋をやるしかないのが映画業界だ。確実に、人間欲望の一つである名誉欲の根本的なくだらなさに、私たち人類はようやくたどり着いたようである。あのアカデミー賞の受賞者たちの「はにかみ」の中に、それが見てとれる。

ハリウッド映画産業の衰退から感じとれる彼ら自身の自己幻滅と失敗感覚は、おそらくニューヨークの金融財閥や、強欲(グリード)の塊そのものの金融ユダヤ人たちの、金融バクチでの巨大な失敗、巨額損失の現状と、確実に「見合っている」。アメリカ合衆国が世界の頂点であり、全てを一極支配した時代が終わろうとしている。ちょうど、百年間の繁栄だった。



敏感に感じ取ろう。時代は変化している、アメリカは衰退していく。。。。
文化や思想までもが衰退していくのかもしれない


新しい世界は序々に見えてくる。私たちは産みの苦しみの中で、のたうち回ることになる。今から襲いかかってくる世界金融恐慌とそれを阻止しようとして、統制すなわち思想統制・生活統制にまで踏み込む各国の官僚たち(“顔なし”の権力者たち)からの攻撃に対して、真剣に対処しなければならない。


まだまだ苦しい生活がぼくたちに襲い掛かる。我慢だ、立ち向かうのです。
衰退し崩壊すれば新しい秩序が生まれてくる。紙きれを売りさばいている人間は消えていく。
行かなければならない。

ありがとう
ひゃほー 光エネルギーの力だ!








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